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オレの人生、
なん・
なんだ
1.15(土)新宿K's cinemaほか全国順次公開
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オレの人生、
なん・
なんだ
1.15(土)新宿K's cinemaほか全国順次公開
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ラストの集合写真に泣けてくるのはなぜだろう。ばらばらの家族、なのに確り繋がっている家族。そして妻の不倫相手までが仲良く写真に収まっている。愛と業……これは"赦し”の映画なのだろうか。だとしたら、赦しが孕む残酷さに泣けるのかもしれない。 高橋伴明/映画監督

歪でも生きて行く。騙し、怒り、憤り、罵り合い、愛とは何かを考え続ける。歳を重ねることが楽しみになりました。 東出昌大/俳優

人がひととして生きるときに出会う面倒な「伏流」や感情の「山脈」をたんねんに深く描いた作品。すれ違っても人とひとは和することができるし、幸せにもなれる。ぼくはこの映画の画面から伝わる「質感」が好きです。 茂木健一郎/脳科学者

夫婦の40年は全て偽りだったのか?それでも、一緒にもつ鍋を食べた。子育てもした。笑顔で写真も撮った。それだけでいいじゃないか。いつか全て忘れる。いつかみんな死ぬ。薬師如来は全て見てくれている。 前川喜平/
現代教育行政研究会代表・
元文部科学事務次官

折り重なる地層のように、女は隠し事の澱をためていく。男は空虚の澱に沈んでいく。だけど、澱を見つめられる者同士が、“家族”なのかもしれない。人生の最期、記憶が薄れて行く中で誰の名前を呼ぶのか。
 心に響きました。 三島有紀子/映画監督

自分の事にしか興味のない監督が撮った映画が多い今、山嵜監督は他人しか描かない。熟年夫婦。認知症。長年の不倫。どれも山嵜にとっては「他人事」だろう。しかし他人事の中に自分を見つけようとする探求こそが映画なのだと思う。他人をキッチリと見つめた演出力が随所に光る映画が誕生した。 緒方明/映画監督

日本映画、ピンク映画を見続けてきた寺脇研プロデューサーのケツの拭き方をしっかりと見届けた気がした。若き山嵜監督は誠実に立ち向かっている。下元さん、烏丸さん、佐野さん、三人を見ているだけで感慨深い。本当のことというのは小さな処に宿るのだろう。逆にそれが果てしなく大きく思えた。 瀬々敬久/映画監督

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予告篇

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イントロダクション

下元史朗&烏丸せつこ ダブル主演で紡ぐ、 下元史朗&烏丸せつこ ダブル主演で紡ぐ、
残された時間の中で、自分を取り戻そうと懸命に生きる人々の物語 残された時間の中で、自分を取り戻そうと懸命に生きる人々の物語

10年ほど前、自殺しようとしていたおじいさんを止めた経験から、老いた人間の残された時間の生き方についていつか描きたいと考えるようになった、という監督の思いが一本の映画として結実した。

結婚してもうすぐ40年になる三郎と美智子。ある日、文学講座に行くと出かけた美智子が何故か遠い京都で交通事故に遭い昏睡状態に。途方に暮れる中、美智子の趣味だった残されたカメラを現像してみると見知らぬ男の姿が映っていた。困惑した三郎は娘の知美とともに、浮気相手探しの旅を始める――。

メガホンを取るのは、前作『テイクオーバーゾーン』(19)において東京国際映画祭で、その才能を高く評価された山嵜晋平。誰にでも訪れる「老い」や「夫婦」であること、「家族」であることを題材にした監督の原案を妻の秘密に触れ、そこから過去を辿っていく夫という40年を経た夫婦のさよならと始まりの物語に昇華させたのは、『戦争と一人の女』(12)や『さよなら歌舞伎町』(14)を手がけた脚本家の中野太。

全編を支える柱である夫の三郎の哀歓を見事に演じきるのは、『痛くない死に方』(20)での好演が記憶に新しい下元史朗。ピンク映画史上の最高傑作『襲られた女』(81/高橋伴明)など数々の業績を残してきた名優が、妻への不審に心を揺らす男の哀しみを見せてくれる。妻・美智子には、『四季・奈津子』(80)で日本アカデミー賞の優秀主演女優賞、『駅 STASION』(81)で優秀助演女優賞を受賞し、近年は出身地の滋賀県を舞台にしたNHK連続テレビ小説「スカーレット」でも、その存在感を確かなものにした烏丸せつこ。本作ではW主演として、長年連れ添った妻の部分と女である部分を見事に演じきっている。娘役に『岬の兄妹』(19)にて、高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞し、近作『由宇子の天秤』(21)でもその演技が好評を博した和田光沙。さらに脇を固めるのは、喉頭癌手術で声帯を失うも、『バット・オンリー・ラヴ』(16)で監督、主演復帰を果たした佐野和宏。日本映画の全盛期から現在まで役者人生を貫く名女優、三島ゆり子。まさに実力派俳優がそろって、若手監督の新しい一歩を支える。

本作が描くのは、年を重ねながら生きていく男と女が、自らに「何なんだ!」と苛立ったり、「何なんだ?」と迷いながら道を探しあぐね、それでも「(そんなもん)なんなんだ!!」と、その先に見えてくる光を掴もうとする姿である。

Story
ストーリー

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 結婚してもうすぐ40年になる三郎と美智子。三郎は大工を引退してやることもないまま、海が見える古い団地で一日を過ごす。妻の美智子は出かけるための準備に余念がない。「どこ行くんだよ」「化粧濃いんじゃないか」。そうしたやり取りのうちに、美智子は家を出る。美智子に届け物を頼まれたが、どこに届けるのかを失念したまま三郎は戻ってきてしまう。帰りを待ちながらビールを飲んでいると三郎の携帯が鳴る。
  京都府警からだった。美智子がひき逃げに遭って意識不明だとの連絡。なぜ、京都に? 取るものも取り敢えず、娘の知美に電話をかけて三郎は京都へ向かう。病室で眠ったままの美智子の荷物を開けてみると、古いアルバムとカメラがあった。若いころ写真家を目指していた美智子が愛用していたカメラだ。
 意識が戻らないまま1週間。三郎は現像を頼んでいた町のカメラ屋に写真を取りに行く。そこに写っていたのは、知らない男の姿だった。誰だ? この男は。自分の知らない美智子の世界がある。京都でこの男と会っていたのか。次々にわいてくる疑惑に押されるように、三郎は美智子の実家がある奈良へ。追ってきた娘の知美とともに、美智子の浮気相手探しの旅を始める。
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 自分が知らない少女時代の美智子。自分に黙って男と逢引していた美智子。夫婦の40年間はなんだったのか。美智子と重ねた思い出が一枚一枚と抜け落ちていく――。
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Cast
キャスト

下元史朗(小田三郎役)

1948年生まれ、大阪府出身。劇団NLTを経て、1972年スクリーンデビューを果たす。以後、300本以上のピンク映画に出演し、ピンク映画史上の最高傑作『襲られた女』(81/高橋伴明)など数々の業績を残す。一般映画、Vシネマ約300本にも出演する名バイプレーヤー。主な映画作品は『陰陽師』(01/滝田洋二郎)、『PAIN』(01/石岡正人)、『ほたるの星』(04/菅原浩志)、『サンクチュアリ』(06/瀬々敬久)、『夏の娘たち ひめごと』(17/堀禎一)、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久)、『痛くない死に方』(21/高橋伴明)等。

烏丸せつこ(小田美智子役)

1955年生まれ、滋賀県出身。1979年6代目 (1980年度) クラリオンガールに選出され、芸能界デビュー。日本人離れしたプロポーションで、当時のグラビアを席捲した。映画 『海潮音』(80/橋浦方人)に出演し、女優としてのスタートをきる。同時期に五木寛之のベストセラー『四季・奈津子』の映画化で四姉妹の主役・奈津子役に抜擢され、映画『四季・奈津子』(80/東陽一)にて初主演を飾り、日本アカデミー賞主演女優賞・新人賞、ゴールデンアロー賞新人賞受賞、『駅 STATION』(81/降旗康男)で日本アカデミー賞助演女優賞を受賞。主な出演作に『マノン』(81/東陽一)、『松ヶ根乱射事件』(06/山下敦弘)、『祈りの幕が下りる時』(17/福澤克雄)、『教誨師』(18/佐向大)、『彼女』(21/廣木隆一)、『明日の食卓』(21/瀬々敬久)。次回作として、『夕方のおともだち』(22/廣木隆一)など。

佐野和宏(甲斐田一雄役)

1956年生まれ、静岡県出身。映画監督、脚本家、俳優。明治大学在学中に松井良彦、石井聰亙(現 石井岳龍)らと出会い、『錆びた缶空』(79/松井良彦)、『狂い咲きサンダーロード』(80/石井聰亙)などに出演。その後、『変態SEX 私とろける』(80/渡辺護)、『ラビットセックス 女子学生集団暴行事件』(80/小水一男)に出演したことをきっかけに、ピンク映画に関わり、出演作は100本を超える。82年に自主製作した『ミミズのうた』で脚本、監督、主演を自らこなすスタイルを確立。『追悼のざわめき』(88/松井良彦)に主演。89年に『監禁 ワイセツな前戯』(『最後の弾丸』)でピンク映画監督デビュー。ドラスティックな作品を次々と発表し、瀬々敬久、サトウトシキ、佐藤寿保らとともに「ピンク四天王」と呼ばれる。2011年6月に咽頭癌が見つかり声帯を失うが、『バット・オンリー・ラヴ』(16)で18年ぶりに監督に復帰した。

和田光沙(知美役)

1983年生まれ、東京都出身。映画『靴が浜温泉コンパニオン控室』(08/緒方明)でデビュー。主な出演作は、『あんこまん』(14/中村祐太郎)、『なりゆきな魂、』(17/瀬々敬久)、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久)、『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌)など。2019年、主演を務めた『岬の兄妹』(18/片山慎三)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(国内コンペティション長編部門)優秀作品賞&観客賞受賞。同作品にて第34回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞。近年の主な作品に『蒲田前奏曲』(21/穐山茉由)、『由宇子の天秤』(21/春本雄二郎)、『CHAIN/チェイン』(21/福岡芳穂)などがある。

吉岡睦雄(鴨下役)

1976年生まれ、広島県出身。大学在学中に小劇場の舞台から俳優としての活動をスタートさせる。主な出演作品に映画『なにもこわいことはない』(13/斎藤久志)、『オーバーフェンス』(16/山下敦弘)、『五億円のじんせい』(19/文晟豪)、『ファンシー』(20/廣田正興)、『糸』(20/瀬々敬久)、『シュシュシュの娘』(21/入江悠)など。ドラマ「24JAPAN」、「特捜9 season4」、「青天を衝け」など、以降も映画、テレビなど待機作多数。

外波山 文明(梅田勇役)

1947年生まれ、長野県出身。1967年演劇集団「変身」入団。街頭劇、野外劇を経て71年「はみだし劇場」旗揚げ。 1986年新宿花園神社にて立松和平作「南部義民伝」で野外劇を始める。「劇団椿組」主宰。 夏の花園神社野外劇(2021年で36周年)と下北沢の劇場でプロデュース公演を中心に他団への客演も多し。 映画・テレビドラマ・アニメ声優等多方面で活躍。新宿ゴールデン街でクラクラも経営、その組合の理事長も務める。近年は、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』(19/平山秀幸)、『凪の海』(20/早川大介)、『護られなかった者たちへ』(21/瀬々敬久)に出演。

三島ゆり子(絹代役)

1940年生まれ、神奈川県出身。1959年東映第7期ニューフェイスとして入社。デビュー当時は本名で出演していたが、1963年から現在の芸名で活動。多数の時代劇に出演、初めは武家の娘や妻など清純な役柄で力量を示す。その後、中島貞夫監督の『くノ一忍法』(64)、『くノ一化粧』(64)で豊満な肉体の魅力を発揮しやくざの情婦、売春婦など汚れ役に大胆に挑戦する。「暗闇仕留人」で演じた妙心尼が発する「なりませぬ」は流行語となる。近年では中島貞夫監督20年ぶりの新作映画『多十郎殉愛記』(19)に出演するなど、現在もテレビや映画、舞台で活動中。「マッサン」「カーネーション」等出演。

Staff
スタッフ

監督:山嵜晋平
1980年生まれ、奈良県出身。日本映画学校在学時に卒業制作「魚の味」監督。卒業後、(有)楽映舎にて制作部としてキャリアをスタート。『十三人の刺客』『一命』『藁の楯』『土竜の唄』など三池崇史監督のもとで鍛えられる。その他、『東京オアシス』『ヘヴンズ ストーリー』『アントキノイノチ』『繕い裁つ人』など多くの監督、プロダクション作品で活躍後、2015年からBSジャパンにてドラマを監督する。 長編映画初監督作である『ヴァンパイアナイト (映画)』が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」正式出品。2019年『テイクオーバーゾーン』が「第32回東京国際映画祭(2019年)」日本映画スプラッシュ部門に出品され主役の吉名莉瑠がジェムストーン賞を受賞。『DIVOC-12「YEN」』(2021年公開・ソニー・ピクチャーズ)が公開。
1952 年生まれ、福岡県出身。元文部官僚。京 都芸術大学客員教授。映画評論家。映画プロデュ ーサー。官僚時代は「ゆとり教育」の旗ふり 役として「ミスター文部省」と呼ばれた。退 官後も NPO 法人カタリバが運営する「カタリバ大学」の学長を務 め、民間の立場から発言や著作を続 けている。著書多数。映画プロデューサーとしては『戦争と一人の女』(13/井上淳一)を皮切りに『バット・オンリー・ラヴ』(16/佐野和宏)、『子どもたちをよろしく』(20/隅田靖)を製作。次回作として、片嶋一貴監督『天上の花』が2022年公開予定。
プロデューサー:寺脇研
脚本:中野太
1968年生まれ、新潟県出身。シナリオ作家協会シナリオ講座修了後、荒井晴彦に師事。1998年、ピンク映画『黒と黒』(98/新里猛作)で脚本家デビュー。主な作品に『魔法少女を忘れない』(11/堀禎一)、『戦争と一人の女』(13/井上淳一)(荒井晴彦と共同脚本)、『さよなら歌舞伎町』(15/廣木隆一)(荒井晴彦と共同脚本)、『夢の女 ユメノヒト』(16/坂本礼)、『ろんぐ・ぐっどばい 探偵古井栗之助』(17/いまおかしんじ)などがある。