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ラストの集合写真に泣けてくるのはなぜだろう。ばらばらの家族、なのに確り繋がっている家族。そして妻の不倫相手までが仲良く写真に収まっている。愛と業……これは"赦し”の映画なのだろうか。だとしたら、赦しが孕む残酷さに泣けるのかもしれない。 高橋伴明/映画監督

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歪でも生きて行く。騙し、怒り、憤り、罵り合い、愛とは何かを考え続ける。歳を重ねることが楽しみになりました。 東出昌大/俳優

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人がひととして生きるときに出会う面倒な「伏流」や感情の「山脈」をたんねんに深く描いた作品。すれ違っても人とひとは和することができるし、幸せにもなれる。ぼくはこの映画の画面から伝わる「質感」が好きです。 茂木健一郎/脳科学者

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夫婦の40年は全て偽りだったのか?それでも、一緒にもつ鍋を食べた。子育てもした。笑顔で写真も撮った。それだけでいいじゃないか。いつか全て忘れる。いつかみんな死ぬ。薬師如来は全て見てくれている。 前川喜平/
現代教育行政研究会代表・
元文部科学事務次官

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折り重なる地層のように、女は隠し事の澱をためていく。男は空虚の澱に沈んでいく。だけど、澱を見つめられる者同士が、“家族”なのかもしれない。人生の最期、記憶が薄れて行く中で誰の名前を呼ぶのか。
 心に響きました。 三島有紀子/映画監督

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自分の事にしか興味のない監督が撮った映画が多い今、山嵜監督は他人しか描かない。熟年夫婦。認知症。長年の不倫。どれも山嵜にとっては「他人事」だろう。しかし他人事の中に自分を見つけようとする探求こそが映画なのだと思う。他人をキッチリと見つめた演出力が随所に光る映画が誕生した。 緒方明/映画監督

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日本映画、ピンク映画を見続けてきた寺脇研プロデューサーのケツの拭き方をしっかりと見届けた気がした。若き山嵜監督は誠実に立ち向かっている。下元さん、烏丸さん、佐野さん、三人を見ているだけで感慨深い。本当のことというのは小さな処に宿るのだろう。逆にそれが果てしなく大きく思えた。 瀬々敬久/映画監督